第1章
松阪市に横たわる静かなる危機
松阪市が持つ「肉の地域ブランド」は、できた背景やここまでの歴史、現在の立ち位置はそれぞれ異なっている。そこでまずは松阪市の現状と、3つの地域ブランドの関係性を探ってみた。
第1章
松阪市が持つ「肉の地域ブランド」は、できた背景やここまでの歴史、現在の立ち位置はそれぞれ異なっている。そこでまずは松阪市の現状と、3つの地域ブランドの関係性を探ってみた。
第2章
知名度は松阪牛に敵わないが、ソウルフードとして根付いている鶏焼き肉。最近では各種メディアで取り上げられ注目度上昇中。その背景にはシビックプライドによる熱い思いが秘められている。
第3章
揺るぎないポジションを確保しながらも、その足元は盤石とは言えない高級和牛ブランド「松阪牛」。当事者たちの声に耳を傾けてみると、幾つかの問題が浮き彫りになってくる。
第4章
長い間松阪市で生産されながら、最近までその名を知られることがなかった山越畜産の「松阪豚」。そこで、注目されるまでに乗り越えてきた過去の出来事や、未来に向けての動きに迫ってみた。
第5章
魅力ある3つの「肉の地域ブランド」がありながらも、その事実は十分に知られていない。決して手をこまねいているわけではない。ここでは松阪の地で起きている新たな動きを紹介する。
第1章
松阪牛の中でも希少な、特産松阪牛。コスト増や動物福祉など、和牛業界そのものが厳しい状況に立たされる昨今で、肥育農家が牛飼いを続ける理由とは。牛にかける「想い」を追った物語。
第2章
松阪市民のソウルフード「松阪鶏焼き肉」。牛の陰に隠れて知られてこなかった食文化が、徐々に世の中に浸透してきている。鶏焼き肉の起源を聞きに店舗に話を聞くと、人の生活の営みから生まれた食文化だという。
第3章
松阪鶏焼き肉を地元のグルメとして認知活動をするNPO法人「Doit松阪」。代表の森下さんは看護師として働く2児の母。生活が潤うわけでも無い、地元から厳しい目で見られることもある、それでも仲間とともに活動を続ける、そのきっかけとは。
第4章
森下さんは地域のブランドを守るための「地域団体商標」を取得しようとするが、そのためには今よりも認知を広げ、地元に認められる必要があるみたいだ。「鶏焼き肉で松阪を元気に」。同じ志を抱く地元の企業や大手食品卸とタッグを組み、新しい一歩を踏み始めた。
第5章
コロナの影響により活動を停止していたDoitは、2年ぶりに松阪祇園まつりに出展することに。屋台からは森下さんの「ありがとうございます!」の声が聞こえる。仲間と共に、協力してくれる方々とともに、これからも歩を緩めることは無さそうだ。
番外編
三重県松阪市、ここには文化人の集う場所がある。二週間の密着取材中に「あのときはどうも」と、どれだけの人々が訪ねてきただろうか。皆がうつくしやに、東村さんに会いに来る。それも近くから遠くから。そんな東村さんが、いま、伝えたいこととは。
番外編
「江戸時代、二人に一人は着ていた」と云い伝えられる松阪もめん。三重県松阪市、伝統を紡ぐ、熱い魂を持った人々に出会った。人が糸を紡ぎ、人の手を渡り継がれ、紡がれていたのは人の心。